目次:

はじめに

クラウドストレージサービスは、個人ユーザーにとっても企業にとっても、今や必要不可欠な存在となっています。文書や写真のバックアップからシステム全体の保存まで、データを安全に保管しながら、いつでもアクセス可能な状態を維持できます。しかし、数多くのサービスが存在する中で、最適な選択肢を選ぶのは容易ではありません。

その中でも特に人気が高いのが「IDrive」と「pCloud」です。この2つのサービスにはどのような違いがあり、どちらを選ぶべきでしょうか?

IDriveについて

IDriveは、長年にわたりサービスを提供している老舗のクラウドストレージプロバイダーです。ファイルのバックアップ、同期、共有機能を組み合わせたサービスが特徴で、個人用とビジネス用の両方のプランを用意しています。複数デバイスからのデータバックアップが可能です。

IDrive
IDrive

IDriveのプランと料金

ストレージ容量に応じて複数のプランが提供されています:

  • 個人向け:無料プランは10GB、有料プランは5TBで年間$69.65(¥10,060)から
  • ビジネス向け:250GBで年間$69.65(¥10,060)から(より高度な機能を含む)

IDriveの長所と短所

長所 ✅複数デバイスの自動バックアップ可能
✅強力な暗号化とセキュリティ
✅提供容量に対して価格が手頃
短所 ❌生涯プラン(ライフタイムプラン)がない
❌一部ユーザーからインターフェースがやや使いにくいとの報告

ヒント:GoogleフォトからIDriveへの移行に興味があるかもしれません。

pCloudについて

クラウドストレージ市場の主要プレイヤーであるpCloudは、ストレージ・ファイル共有・バックアップ機能を統合したシンプルなソリューションを提供しています。最大の特徴は「生涯プラン(Lifetimeプラン)」の存在で、長期利用を検討しているユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。

pCloud
pCloud

pCloudのプランと料金

  • 無料プラン:10GBのストレージ
  • 有料プラン:500GBで年間$49.99(¥7,221)から(2TBなど大容量オプションあり)
  • 生涯プラン:一度の支払いで永続的な利用が可能

pCloudの長所と短所

長所 ✅永久ライセンスプランの提供
✅直感的で使いやすいインターフェース
✅高度なファイル共有機能
短所 ❌外部ドライブのバックアップ機能なし
❌カスタマーサポートの選択肢が限定的

ヒント:pCloudの組み込みクラウドバックアップ機能で以下の操作が可能です:

IDriveとpCloud:機能比較

IDriveとpCloudは、それぞれ独自の強みを持つクラウドストレージサービスです。主要機能を徹底比較します。

  • バックアップと同期:IDriveは、外部ドライブを含む複数デバイスからの自動バックアップに優れています。pCloudはほとんどのデバイスでファイル同期とバックアップを提供しますが、外部ドライブのサポートはありません。
  • ファイル共有機能:両サービスともファイル共有をサポートしていますが、pCloudはファイルのバージョン管理やリアルタイム共同編集ツールなど、より高度なオプションを提供しています。
  • セキュリティ機能:IDriveとpCloudの両方とも強力な暗号化を提供していますが、pCloudはオプションの「crypto」機能(クライアント側暗号化)で一歩リードしています。
  • ストレージ容量:IDriveは最大35TBのストレージを提供するのに対し、pCloudの有料プランでは最大10TBです。ただし、pCloudの「生涯プラン」は他にはない長期的な価値を提供します。
  • パフォーマンス(速度と信頼性):両サービスとも信頼性と速度に優れていますが、バックアップ速度に関してはIDriveがやや優位です。特に大容量ファイルのバックアップでは、IDriveのサーバーはテストで高いパフォーマンスを発揮することが確認されています。
IDriveとpCloud
IDriveとpCloud

IDriveとpCloud:どちらが最適なのか?

それぞれのニーズに応じて、どちらのサービスが適しているか比較してみましょう。

  • 個人利用に最適:複数のデバイスをサポートするシンプルなバックアップを求める個人ユーザーには、IDrive がおすすめです。
  • ビジネス利用に最適:両サービスともビジネスプランを提供していますが、IDrive は外部ドライブを含む複数デバイスのバックアップ機能に優れており、多様なストレージニーズを持つチームに向いています。
  • 上級ユーザーに最適:生涯利用可能なストレージや高度なファイル共有機能を求めるパワーユーザーには、pCloud が最適です。

おまけ:IDrive e2からpCloudへファイルを転送する簡単な方法

pCloudやIDrive e2のようなクラウドストレージ間でデータを簡単に移行させたい場合、最適な方法があります。「MultCloud」というクラウドファイル管理ツールを使えば、手動でダウンロード・アップロードすることなく、異なるクラウドストレージ間で直接ファイルを転送できます。複数のクラウドアカウントを一元管理し、シームレスにファイルを移動させるのに便利です。

MultCloud
MultCloud

MultCloudの主な特徴:

基本を押さえたところで、実際にMultCloudを使ってIDrive e2からpCloudへファイルを転送する方法を見ていきましょう。

方法1:「クラウド転送」でIDrive e2のファイルをpCloudに転送

以下は手順です。

ステップ 1:MultCloudに登録

MultCloudの公式サイトにアクセスし、無料アカウントを作成します。

MultCloudにログイン
MultCloudにログイン

ステップ 2:IDriveとpCloudを追加

ログイン後、「クラウド追加」をクリックして、クラウドサービス一覧からIDrive e2を選択し、認証情報を入力し、MultCloudとの接続を許可します。同じ手順でpCloudも追加します。

IDriveとpCloudを追加
IDriveとpCloudを追加

ステップ 3:ファイル転送を開始

上部メニューから「クラウド転送」を選択し、転送元にIDrive e2、転送先にpCloudを指定して、転送したいファイルまたはフォルダを選択します。そして、「今すぐ転送」をクリックします。

IDriveをpCloudに転送
IDriveをpCloudに転送

ステップ 4:転送完了を確認

「タスクリスク」で転送状況をリアルタイム確認します。完了後、pCloudアカウントを開いてファイル到着を確認してください。

ヒント:

  • 「オプション」ボタンでは、「転送」、「Eメール」、「フィルタ」の機能にチェックを入れることで、クラウド転送の方法を選択できます。
  • 自動的なクラウド間転送を行いたい場合は、「スケジュール」を有効にすると、MultCloudが設定したスケジュールに従ってタスクを実行します。
オプション
オプション
スケジュール
スケジュール

方法2:「コピー先」でIDrive e2のファイルをpCloudに転送

「クラウド転送」機能とは異なり、「コピー先」機能には追加設定はありませんが、IDrive e2のデータを複数のターゲットディレクトリに同時に移行できるのが特徴です。

ステップ 1:MultCloudでIDrive e2を開きます。

ステップ 2:移行したいファイルやフォルダーにチェックを入れます。

ステップ 3:上部の機能バーから「コピー先」をクリックし、ポップアップウィンドウでpCloudのアカウントを選択します。また、複数選択にチェックを入れて、一度の操作で複数のデータをpCloudを移行先として指定できます。

IDriveからファイルをコピー
IDriveからファイルをコピー

ステップ 4:「はい」をクリックします。

ヒント:同じページで、IDrive e2のコピーしたいファイルやフォルダを選択し、上にある「コピー」をクリックして、共有ドライブのフォルダを開いてから上にある「貼り付け」をクリックし、選択したデータがpCloudに保存こともできます。

これで、面倒なダウンロードとアップロード作業なしで、クラウド間をシームレスに移動できました!

logo

  • クラウド転送:ダウンロードせずにクラウド間でファイルを自動的に転送します。
  • クラウドバックアップ:別のクラウドにファイルをバックアップし、異なるバージョンで復元します。
  • チーム転送:ビジネスクラウド間でサブアカウントをマッチングさせながらファイルを転送します。
  • メール移行:一度に複数のメールと添付ファイルをPDFファイルとしてクラウドに移行します。
  • イメージセーバー:Instagramやウェブサイト、Google検索から画像をローカルまたはクラウドに保存します。

まとめ

IDriveとpCloudはどちらも優れたクラウドストレージサービスですが、それぞれ特徴が異なります。IDriveは外部ドライブを含む複数デバイスの自動バックアップに強く、大容量ファイルの高速転送にも優れており、個人からビジネスユーザーまで幅広く対応できる伝統的なバックアップソリューションです。一方、pCloudはファイルバージョン管理やリアルタイム共同編集といった高度な共有機能を備え、特にクライアント側暗号化を提供する「Crypto」機能や生涯プランなど、長期的な利用を考えたユニークな価値提案が特徴です。

クラウド間のファイル移行にはMultCloudが便利で、ダウンロード・アップロードなしで直接転送可能です。結局、IDriveは多様なバックアップニーズに応える柔軟性を、pCloudはセキュリティとコスト効率を重視するユーザーに適しており、利用目的や優先事項に応じて最適な方を選ぶことが重要です。

よくある質問

1.IDriveのデメリットは何ですか?

iDriveクラウドのデメリットとして、プランによって利用できるバックアップや復元機能が異なるため、どの機能を利用できるのかわかりにくい点や、アクセス方法が限定的で必要な時にファイルを利用できない可能性がある点が挙げられます。また、日本での市場ニーズがまだ高くないため、英語版のみの提供となっている点もデメリットと言えるでしょう。

2.pCloudのデメリットは何ですか?

pCloudのデメリットは、初期アップロードの遅さ、暗号化機能「pCloud Crypt」が有料オプションであること、そして、一部のユーザーからは操作性やUIに関する不満の声があることです。また、動画のバックグラウンド再生に対応していない点や、ファイルを開くのに時間がかかる場合がある点もデメリットとして挙げられます。

3.IDriveからpCloudへの転送方法はありますか?

IDriveとpCloudはどちらもクラウドストレージサービスですが、転送方法や機能に違いがあります。IDriveはバックアップに強く、pCloudは同期に強みがあります。転送方法としては、両サービスともデスクトップアプリやWebインターフェースからファイルをアップロード/ダウンロードできます。また、MultCloudのようなツール を使えば、クラウド間でのファイル転送も可能です。

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