目次:
ユーザーケース:Synology双方向同期の設定方法は?
Synologyにおける双方向同期
友人の皆さんへ:
私は双方向同期の動作について少し混乱しています。最初の同期時、NASにファイルABCDがあれば、クラウドにもABCDが追加されることは理解できます。同様に、クラウドにEFGHを追加すれば、次回の同期時にEFGHがNASに送られることもわかります。
しかし、削除の場合はどうなるのでしょうか?
例えば、NASからAを削除してBCDだけにした場合、どうやってクラウド側のAも削除し、再びNASにAを追加しないようにするのでしょうか?
逆に、クラウドからEを削除した場合、NASからクラウドにEを再追加しないようにする仕組みは?
頭がこんがらがってしまいます…。何か見落としているのでしょうか?
- Redditからの質問
Synologyの双方向同期について
Synologyサーバーを頻繁に利用するユーザーにとって、Synologyが提供する「Cloud Sync」サービスはお馴染みでしょう。このサービスを使えば、Synology NASと各種パブリッククラウド(Synology、Amazon S3、Backblaze、Baidu Cloud、Box、Dropbox、Googleドライブ、SharePointなど)の間で、ファイルをシームレスに同期・共有できます。
Cloud Syncサービスを使用してデータを同期する場合、一方向同期または双方向同期モードを選択できます。双方向同期では、複数のデバイスや場所間でファイルやフォルダを同期しながら、同期対象のいずれかのデバイスで加えられた変更が、他のすべての接続デバイスに反映されます。例えば、NASやクラウドでデータを追加・削除した場合、その操作はNASやクラウドに同期されます。
もしSynologyの双方向同期の仕組みがまだ理解できなくても、次の2つの方法で実際に操作してみましょう。経験こそ最良の教師です!
方法1:クラウド同期ツール「MultCloud」でSynology双方向同期を有効
普通の同期方法に加えて、専門的なクラウド同期ツールを使用してSynologyの双方向同期を実現することも可能です。プロフェッショナルなクラウドファイル管理ツールである「MultCloud」は、同期ニーズを完全に満たすだけでなく、Synologyがサポートしていないクラウドサービス(iCloud写真、Flickr、MEGA、pCloud、Backblazeなど)にも接続できます。
MultCloudはまったく異なる体験を提供します:
- ✅簡単:プロセス全体がシンプルで、多くのオプション設定が不要
- ✅高速:専用サーバーによりデータ転送速度を大幅に向上
- ✅多様性:様々なニーズに対応できる複数の同期モードを用意
- ✅総合:高度な同期オプション、30以上のクラウドサービスを一括管理可能
一緒にMultCloudを使ったSynologyクラウド双方向同期の設定方法を学びましょう。
ステップ 1:MultCloudに登録
MultCloudのホームページにアクセスし、メールアドレスとパスワードでアカウントを作成して登録します。またはGoogle/Facebook/Apple IDで直接ログインも可能です。
ステップ 2:NASとクラウドアカウントを追加
MultCloudアカウントにログインしたあと、「クラウドを追加」をクリックして、例えばiCloud写真などのクラウドアカウントを接続し、同様の方法でSynology NASアカウントも追加します。
ステップ 3:同期したいフォルダを選択
「クラウド同期」インターフェースに移動し、Synology NAS上で同期したいフォルダを選択して、同期先のクラウドドライブ(例:iCloud写真)を指定します。
ステップ 4:同期設定を構成
同期時間やモードなどの設定をカスタマイズし、双方向同期を実現するには「双方向同期」モードを選択します。また、「オプション」の「一方向同期」で様々な同期モードを提供しています。
- ★ベーシック同期内のオプションで有料版は以下の同期モード利用可能です:
- ミラー同期:ソースとターゲットのファイルを完全一致(ターゲット側の余分なファイルは削除)
- 移動同期:同期完了後、ソースディレクトリの同期済みファイルを全て削除
- 累積同期:ソース側でファイルを削除しても、ターゲット側の同じファイルは保持
- 更新同期:ソースの追加/変更ファイルを転送前に、ターゲットの全ファイルを削除
- 増分同期:毎回同期時にターゲット側にサブディレクトリを作成し、ソースの追加/変更ファイルのみ転送
- フル同期:毎回同期時にサブディレクトリを作成し、ソースの全ファイルを転送
ステップ 5:同期を開始
設定が完了すると、「今すぐ同期」をクリックしてMultCloudは自動的に選択したフォルダの同期を開始します。
「スケジュール」で同期時間を設定した場合、Synology NASまたはクラウドドライブで行われた変更は自動的に両プラットフォーム間で同期され、常に最新バージョンのデータにアクセス可能になります。
また、MultCloudでは、上記のクラウド同期機能に加えて、他のクラウドサービスやメールデータの移行などの中核機能も利用できます。
- クラウド転送:クラウド間で大量のファイルを転送可能です。スケジュール設定やファイルフィルター機能を利用して効率的に管理できます。
- チーム転送:ビジネス向けクラウドアカウント間で、対応するユーザーリストを使用してデータを移行できます。
- クラウド同期:ワンクリックでクラウド間のデータを同期可能です。リアルタイム同期やシンプル同期などの4つの基本モードに加え、6つの高度な一方向同期モード(サブスクライバーのみ利用可)を選択できます。
- クラウドバックアップ:オフライン機能を備えたクラウド間のバックアップが可能です。便利なバックアップバージョン管理でデータを安全に保管できます。
- リモートアップロード:オンラインファイルのリンクをMultCloudに入力するだけで、直接クラウドに保存可能。
- メールからPDFへ:メールをPDFに変換し、添付ファイル付きでローカルまたはクラウドに保存できます。
方法2:Synology標準機能でSynology双方向同期を有効
Synologyの組み込み機能「Cloud Sync」を使えば、直接双方向同期を設定できます。要件に合った同期設定を作成するための4ステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ 1:Cloud Syncのインストールと起動
Synologyデバイスに「Cloud Sync」をインストールして、アプリケーションを起動します。
ステップ 2:クラウドプロバイダーの選択
Cloud Syncを起動すると「クラウドプロバイダー」画面が表示して、同期したいクラウドサービス(例:Googleドライブ)を一覧から選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 3:双方向同期の設定
「タスク設定」画面で接続名、ローカルパス、リモートパス、同期方向、高度な整合性チェック、データ暗号化、スケジュール設定などの項目を設定します。
「双方向」を選択すると、ローカルでの変更はリモートに、リモートでの変更はローカルに自動同期されます。
ステップ 4:設定の確認と適用(オプション)
設定のサマリーページで内容を確認し、高度な設定が必要なければ「適用」をクリックして同期が自動的に開始します。
この方法ではネットワーク環境によっては長時間待たされる場合があります。特に大量の写真や動画を処理する際は、プロセスが途中で止まることがあるため、随時進行状況を確認する必要があります。
まとめ
Synologyの双方向同期機能は、NASとクラウドストレージ間でファイルを自動的に同期・更新できる便利なソリューションです。標準のCloud Sync機能を使えば主要クラウドサービスと簡単に連携でき、MultCloudなどのサードパーティツールを活用すればより多くのクラウドサービスと柔軟に接続できます。どちらの方法でも、ローカルとリモートの両方で行われた変更が自動的に反映されるため、チームメンバー間でのコラボレーションがスムーズに行え、常に最新のファイルにアクセスできるようになります。重要なデータを扱う際は、事前のバックアップと定期的な同期ログの確認を忘れずに行いましょう。この機能を活用すれば、オフィスでもリモートワーク環境でも、効率的なファイル管理と安全なデータ共有が実現できます。
よくある質問
1.NASを2台接続するにはどうすればいいですか?
社内で2台のNASを使用する場合は、同じローカルエリアネットワークを使用することになるため、スイッチングハブを使用し2台のローカルIPアドレスを固定します。NASの管理画面から「コントロールパネル」、「ネットワーク」を選択し、固定したいLANを選択してIPアドレスを入力すれば接続できます。
2.共有フォルダの同期とは何ですか?
共有フォルダの同期は一方向の同期ソリューションで、LAN内またはインターネットを介してユーザーが共有フォルダを1つのSynology NASデバイス(同期元)から別のSynology NAS デバイス(同期先)へ同期することができるようにします。
3.Cloud Syncの同期方向はどうですか?
Cloud Syncは、双方向と単方向の両方の同期方法に対応します。双方向の同期はデータ利用の柔軟性を高め、単方向の同期はデータの保護に重点を置くことでデータセキュリティを強化します。
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