目次:
Google WorkspaceとiCloudについて
Google WorkspaceからiCloudへデータを移行する方法について説明する前に、まずGoogle WorkspaceとiCloudの簡単な比較を見てみましょう。
Google Workspace(旧称:G Suite)は、Googleが提供する強力なクラウドベースの生産性ツールです。Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleカレンダーなどのアプリケーションが含まれています。GmailやGoogleドライブなどのアプリケーションはシームレスに連携し、作業効率を向上させます。
iCloudは、Appleが提供するクラウドサービスで、ユーザーがAppleデバイス間でデータを保存、同期、共有するための機能を備えています。macOS、iOS、iPadOSと深く統合されており、一貫性のあるスムーズなユーザー体験を提供します。iCloudには、メール、連絡先、カレンダー、Pages、Numbers、Keynoteなどのアプリケーションが含まれています。
Google WorkspaceからiCloudに移行する理由とは
Google WorkspaceとiCloudは、どちらも生産性を高めるためのクラウドベースのサービスですが、Appleのシンプルさと統合性に魅力を感じている場合、Google WorkspaceからiCloudへの移行を検討する価値があります。では、この移行にはどのようなメリットがあるのでしょうか?主な3つの利点をご紹介します。
- Appleエコシステムとのシームレスな統合:iCloudはAppleデバイスやOSと完全に連携しています。どのAppleデバイスを使用していても、すべてのデータが自動的に同期され、スムーズな作業環境を実現します。
- 効率的なコラボレーションとコミュニケーション:iCloudでも、Google Workspaceと同様に、ドキュメントやスプレッドシート、プレゼンテーションをリアルタイムで共同編集できます。さらに、iCloudメールは直感的なインターフェースを備えており、他のiCloudアプリとシームレスに連携することで、効率的なコミュニケーションが可能です。
- シンプルなファイル管理:iCloud Driveのフォルダ構造を使えば、ファイルやドキュメントを整理しやすくなり、どのAppleデバイスからでも簡単にアクセスできます。また、ファイルのバージョン管理や削除したファイルの復元機能も備えており、利便性が向上します。
「3つのツール」Google WorkspaceからiCloudへ移行
Google WorkspaceからiCloudへ移行する際、メールやドキュメント、写真などのデータを移行したい場合があるでしょう。ここでは、3種類のファイル(メール/ドキュメント/写真)を移行するための便利なツールを3つご紹介します:iCloudカスタムメールドメイン、Google Takeout、そしてMultCloudです。
1. MultCloudで自動移行「メール/ドライブ/写真対応」-3ステップ「おすすめ」
Google WorkspaceからiCloudへ直接データを移行できるツールをお探しなら、MultCloudが最適です。MultCloudは複数のクラウドストレージを一元管理でき、専門的なクラウド転送機能を提供しています。Google WorkspaceからiCloudへの移行には、「クラウド転送」と「メール移行」機能が利用できます。
方法1:メール移行でGoogle WorkspaceメールをiCloudへ移行
ステップ 1:MultCloudの無料の新規アカウントを登録します。また、Google/Apple/Facebookのアカウントをログインもできます。
ステップ 2:「クラウドを追加」/「メールを追加」をクリックし、各サービスのアイコンを選択して、ポップアップウィンドウの指示に従い、MultCloudにアカウントアクセスを許可します。
ヒント:OutlookメールをiCloudドライブに移行する場合も同様に、Outlookアカウントを追加可能です。
ステップ 3:左サイドバーの「メール移行」を選択し、転送元にGmail、転送先にiCloudを指定して「今すぐ移行」ボタンをクリックします。移行完了後、メールはPDF形式でiCloudドライブに保存します。
ヒント:
- 特定のメールのみ移行したい場合、「オプション」機能を使用すると、条件に合致するメールを一括選択可能です。
- 無料ユーザーは月50通までPDF変換可能です。制限なく利用するには有料プランへのアップグレードの必要があります。
方法2:クラウド転送でGoogle WorkspaceドキュメントをiCloudに移行
ステップ 1:MultCloudにサインアップ後、Google WorkspaceとiCloud Driveを追加します。Google Workspaceアカウントの場合は、管理者アカウントを追加>サブアカウントの全ファイルにアクセス可能です。
ヒント:GoogleドライブからiCloudドライブに移行したい場合は、Google Workspaceではなく「Googleドライブ」を選択します。
ステップ 2:左サイドバーの「クラウド転送」を選択し、転送元にGoogle Workspace、転送先にiCloud Driveを指定して「今すぐ転送」をクリックし、ファイルが自動的にiCloudドライブに転送します。
ヒント:
- 「スケジュール」設定で定期的な自動転送が可能です。
- 無料ユーザーは月5GBまでの転送が可能です。より多くのデータ転送や高速化が必要な場合は有料のアップグレードを推奨します。
方法3:GoogleフォトからiCloud写真への移行方法
Googleフォトの写真をiCloudに転送したい場合も、「クラウド転送」機能が利用できます。ただしこの場合、GoogleフォトとiCloud写真をそれぞれ追加する必要があります。これらはGoogle WorkspaceとiCloudにおいて、写真管理に特化した専用サービスだからです。
- クラウド転送:ダウンロードせずにクラウド間でファイルを自動的に転送します。
- クラウドバックアップ:別のクラウドにファイルをバックアップし、異なるバージョンで復元します。
- チーム転送:ビジネスクラウド間でサブアカウントをマッチングさせながらファイルを転送します。
- メール移行:一度に複数のメールと添付ファイルをPDFファイルとしてクラウドに移行します。
- イメージセーバー:Instagramやウェブサイト、Google検索から画像をローカルまたはクラウドに保存します。
2. Google WorkspaceドメインをiCloudにインポート「メール専用」
iCloud+プランを契約している場合、カスタムドメインを使用してiCloudメールアドレスをカスタマイズできます。iCloudでは最大5つのカスタムドメインを追加でき、各ドメインに3つのメールアドレスを設定可能です。これにより、Google Workspaceのメールアドレスをカスタムドメインとして使用できます。
ステップ 1:Apple IDで二段階認証を有効にし、デバイスでiCloudメールを設定します。
ステップ 2:デバイスの「設定」でプロフィール画像>「iCloud」を選択します。
ステップ 3:「カスタムメールドメイン」>「管理」をタップします。
ステップ 4:Google Workspaceのメールアドレスを入力し「続ける」をクリックします
ステップ 5:Google Workspaceアカウントにサインインすると、メールがiCloudに転送されます。
3. Googleデータエクスポートでデータを移行「メール/ドライブ/写真対応」-5ステップ
Google Takeoutは、GmailやGoogleドライブ、Googleフォトなど様々なGoogleサービスからデータをエクスポートできるツールです。Google Workspaceのメールやドキュメント、写真をiCloudに移行するには、まずGmailのデータをダウンロードし、iCloudにインポートする必要があります。
以下に、Google TakeoutでGmailメールをエクスポートし、iCloudにインポートする手順を説明します。
ステップ 1: Google Takeoutにアクセスして、「選択をすべて解除」ボタンをクリックし、ページをスクロールして「メール(Gmail)」を探し、横のチェックボックスをオンにします。
ヒント:メールデータを選択的にエクスポートする場合は、「メールのすべてのデータを含まれます」をクリックし>「メールのすべてのメッセージを含める」の選択を解除>必要なメールフォルダを個別に選択>「OK」をクリックします。
ステップ 2:ページをスクロールして「次へ」をクリックします。
ステップ 3:「配信方法」メニューを展開し手「メールでダウンロードリンクを送信」を選択し、必要に応じてエクスポート頻度やファイル形式・サイズを調整可能です。
ステップ 4:「エクスポートを作成」をクリックして、登録メールにダウンロードリンクが送信されるので、リンクからデータをダウンロードします。
ステップ 5:iCloud.comにログインし、「iCloudドライブ」を選択して「参照」をクリックします。そして、アップロードアイコンをタップして、ダウンロードしたメールデータを選択し「開く」をクリックし、Google WorkspaceからiCloudへの移行が完了するまで待機します。
まとめ
Google WorkspaceからiCloudへの移行を成功させるためには、目的に応じて最適な方法を選択することが重要です。メールのみを移行する場合はiCloudのカスタムメールドメイン機能が簡単で便利です。一方、ドキュメントや写真なども含めて包括的に移行したい場合には、MultCloudのクラウド転送機能がダウンロード/アップロードの手間がかからず、最も効率的な選択肢と言えます。Google Takeoutも選択肢の一つですが、手動での操作が必要となる点がデメリットです。
移行を開始する前に、必ず重要なデータのバックアップを取り、各ツールの無料版の制限(データ転送量など)を確認することをおすすめします。特に大量のデータを移行する場合は、有料プランの利用を検討すると良いでしょう。
Apple製品をメインで使用している方にとって、iCloudへの移行はデバイス間のシームレスな連携を実現し、より快適な作業環境を構築するための重要なステップとなります。適切なツールを活用して、スムーズな移行を実現してください。
よくある質問
1. Google Workspaceの特定のデータだけiCloudに移行できますか?
はい、メール、連絡先、ドキュメント、ファイル、カレンダー、ブックマークなど、必要なコンテンツを選択して移行できます。
2. 移行後、Google Workspaceのデータは削除されますか?
いいえ、自動的に削除されることはありません。ただし、移行前にバックアップを取ることをおすすめします。
3. iCloudは他のメールクライアントと互換性がありますか?
はい、お好きなメールクライアントでiCloudアカウントを設定できます。デバイスのメールアプリでiCloudアカウントにログインするだけで利用可能です。
MultCloudがサポートするクラウド
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Google Workspace
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Dropbox Business
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MEGA
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box for Business
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