目次:
MEGAクラウドとGoogleドライブ、どちらが良いか?
MEGAクラウドとGoogleドライブにはそれぞれ長所と短所があり、自分のニーズに合った最適なクラウドストレージを選ぶことが重要です。一概に「MEGAクラウドの方がGoogleドライブより優れている」、または「Googleドライブの方がMEGAクラウドより優れている」とは言えません。
では、どちらが自身の作業環境に応じて適切ですか?それから、MEGAとGoogleドライブの比較を見ましょう!
MEGAクラウドとGoogleドライブ:概要比較
MEGAとGoogle Driveの詳しい違いを比較する前に、それぞれのサービスについて簡単に確認しておきましょう。
MEGAについて
MEGAは、2013年にリリースされたクラウドストレージおよびファイルホスティングサービスです。豊富なストレージ容量と、プライバシー・セキュリティへの強いこだわりが特徴です。
MEGAは、ユーザーがファイルやデータをクラウド上に保存・アクセスすることを可能にします。ファイル同期、ファイル共有、エンドツーエンド暗号化など、さまざまな機能を提供しています。MEGAの特筆すべき点は、ユーザーのプライバシーを重視していることです。このサービスではクライアントサイド暗号化を採用しており、ファイルがクラウドにアップロードされる前にユーザーのデバイス上で暗号化されます。これにより、暗号化キーと復号化されたデータにアクセスできるのはユーザーだけとなります。
さらに、MEGAにはリアルタイムコラボレーションやファイル共有機能、ユーザー間のコミュニケーションのためのチャット機能、動画をダウンロードせずにブラウザ上でプレビューできるビデオストリーミング機能なども備わっています。
総合的に、MEGAはクラウドストレージにおいてプライバシーとセキュリティを最優先するユーザーにとって特に魅力的なサービスです。
Googleドライブについて
Googleドライブは、Googleが2012年に提供を開始したクラウドストレージおよびファイル同期サービスです。MacやWindowsパソコン、スマートフォン、タブレットなど複数のデバイスからオンラインでファイルやフォルダを保存・アクセス・共有することが可能です。文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、画像、動画など、さまざまなタイプのファイルを便利かつ安全に保管できます。
Google Driveでは、インターネットに接続された任意のデバイスからファイルにアクセス可能です。さらにオフラインアクセス機能も備えており、インターネット接続がなくてもファイルの閲覧や編集が可能で、再接続時に変更内容が自動的に同期されます。
Googleドライブはすべてのユーザーに15GBの無料ストレージ容量を提供しています。Googleドライブにファイルを直接アップロードするほか、Googleの生産性スイート(Google Workspace)を使って新規ファイルを作成することもできます。また、ファイルやフォルダの共有が可能で、他のユーザーとリアルタイムで共同編集したり、アクセス権限を細かく設定したりすることもできます。
MEGAドライブとGoogleドライブ:機能比較
以下に、MEGAクラウドとGoogle Driveの主な違いを比較表でまとめます。
比較項目 | MEGAクラウド | Googleドライブ |
---|---|---|
無料ストレージ容量 | 20GB(追加で5GBの達成ボーナスあり) | 15GB(Googleアカウント全体で共有) |
プライバシー保護 | 強力 | 弱め |
弱め | エンドツーエンド暗号化(ゼロ知識暗号化) | AES-256暗号化(2段階認証あり) |
他サービス連携 | サードパーティ連携が限定的 | Googleサービスとシームレス連携 |
対応プラットフォーム | Windows/Mac/Linux/Android/iOS | Windows/Mac/Android/iOS |
動画ストリーミング | 〇 | - |
同期方式 | 双方向増分同期 | 双方向増分同期 |
共同編集機能 | 〇 | 〇 |
最大ファイルサイズ | 3TB | 5TB |
同期速度 | 低速 | 高速 |
ファイルバージョン管理 | 100バージョンまで | 30日間または100バージョンまで |
最大ストレージ容量 | 最大16TB | 最大5TB |
共有機能の比較
GoogleドライブとMEGAの共有機能の違いを比較します:
Googleドライブは強力な共有・共同編集機能を備えており、ファイルやフォルダを簡単に共有できます。主な特徴は以下の通りです:
- アクセス権限の設定:「閲覧のみ」、「コメント可」、「編集可」など、細かい権限レベルを設定可能です。
- リンク共有オプション:共有リンクを生成し、ダウンロード許可/禁止を設定可能で、第三者への再共有を許可/制限可能と有効期限付きリンクの作成が可能です。
MEGAの共有機能はGoogleドライブとは異なる特徴があります:
- フォルダのみ直接共有:個別のアクセス権設定不可が、他のフォルダ直接に共有可能です。
- ファイル共有はリンク生成方式:生成したリンクをブラウザで開いて、ダウンロード他のユーザーが直接MEGAアカウントへ保存可能です。パスワード保護/有効期限設定も可能です。
統合機能の比較
Google DriveはGoogle Workspace(Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、Gmail、フォーム、サイトなど)と完全に統合されており、さらにAdobe、Microsoft Teams、Jamboard、Voice、AppSheetなど多数のサードパーティアプリとも連携可能です。Google製品を頻繁に利用するユーザーにとって非常に柔軟性の高いシステムです。
一方、MEGAは他のソフトウェアとの統合機能をほとんど提供しておらず、単体での使用が基本となります。
プライバシーポリシーの比較
Googleは全サービスで統一されたプライバシーポリシーを採用しています。公式サポートよくある質問によれば、ユーザーファイルの内容は広告データには使用されませんが、セキュリティ目的で処理されることが明記されています。
対照的に、MEGAは企業としてプライバシーを最優先しており、そのポリシーはデータ取り扱いに特化しています。MEGAは明示的に「保存されているコンテンツに関する情報を一切収集しない」と宣言しています。Googleドライブと比較すると、MEGAのプライバシーポリシーはより包括的で詳細な内容となっています。
以上の情報から、両サービスの違いが明確になったかと思います。
大容量の無料ストレージ、強力な暗号化とプライバシー保護、マルチプラットフォーム対応を求めるなら、MEGAが最適な選択肢でしょう。ただし、サードパーティアプリとの連携は限定的です。
一方、高速な同期速度と豊富な連携機能、共同作業のしやすさを重視するなら、Google Driveが最も適しています。
速度の比較
MEGAとGoogleドライブはクラウドストレージとして人気ですが、転送速度には大きな違いがあります。
実際の計測データによると、MEGAは無料ユーザーでも50~100Mbpsのダウンロード速度が出ることが多く、有料プランではさらに高速(200Mbps以上)になる場合があります。
一方、Google Driveの無料版は20~50Mbps程度とやや遅めで、特に混雑時にはさらに速度が低下します。
アップロード速度では、MEGAが30~70Mbps、Googleドライブが10~40Mbpsと、やはりMEGAが優位です。
ただし、GoogleドライブはGoogleの広範なサーバーネットワークを利用しているため、地域によっては反応速度(レイテンシ)が良く、小容量ファイルのアップロードが速い場合もあります。
総合的に見ると、大容量ファイルの高速転送にはMEGA、安定性と統合性を求めるならGoogleドライブが適していると言えるでしょう。
MEGAクラウドとGoogleドライブ:料金プラン比較
MEGAクラウドとGoogleドライブのストレージプランと料金の詳細は以下の通りです。
比較 | プラン | 料金 | ストレージ容量 | ユーザー数 | コスト(㎇あたり/月) |
---|---|---|---|---|---|
Googleドライブ | 無料 | 0 | 15GB | 1 | ¥0.000000 |
Google One | ¥290/月 | 100GB | 1 | ¥2.900000 | |
¥440/月 | 200GB | 1 | ¥4.400000 | ||
¥1,450/月 | 2TB | 1 | ¥0.725000 | ||
MEGAクラウド | 無料 | 0 | 20GB | 1 | ¥0.000000 |
Pro I | ¥1,614/月 | 2TB | 1 | ¥0.807000 | |
Pro II | ¥3,229/月 | 8TB | 1 | ¥0.403625 | |
Pro III | ¥4,844/月 | 16TB | 1 | ¥0.302750 |
MEGAとGoogleドライブの料金プランの比較
比較 | プラン | 料金 | ストレージ容量 | ユーザー数 | コスト(㎇あたり/月) |
---|---|---|---|---|---|
Google Workspace | 14日間無料トライアル | ¥0 | - | 最大10名 | ¥0.0000 |
ビジネススタータ | ¥844/ユーザー/月 | 30GB/ユーザー | 最大300名 | ¥28.1300 | |
ビジネススタンダード | ¥1,687/月 | 2TB/ユーザー | 最大300名 | ¥0.8435 | |
ビジネスプラス | ¥2,531 | 2TB/ユーザー | 最大300名 | ¥1.2655 | |
エンタープライズ | カスタム | 無制限 | 無制限 | - | |
MEGA Team | ビジネス | ¥2,423~/月 | 3TB | 3~300名 | ¥0.8077 |
MEGA BusinessとGoogle Workspaceの料金プランの比較
以上の料金プラン比較から、各プランのコストを計算したものが表にまとめられています。個人利用の場合、より大容量のクラウドストレージをお求めなら、MEGAのプランはGoogleドライブと比較して非常にコストパフォーマンスに優れ、手頃な価格と言えます。
ビジネス利用においては、中小規模企業にはMEGA Teamが最適な選択肢です。一方、300ユーザーを超える大企業で、ビジネスファイル管理のための大容量ストレージを必要とする場合には、Google Workspaceの方が適しているでしょう。
MEGAクラウドとGoogleドライブ:インターフェース比較
MEGAのデスクトップアプリのインターフェースは、ストレージと転送の意味を理解している必要がありますが、理解してしまえばシンプルです。これらの用語を知らない場合、直感的に理解するのは難しいかもしれません。
一方、Googleドライブのデスクトップ版インターフェースは、明確な言葉遣いでよりユーザーフレンドリーです。
ウェブサイトでは、MEGAは機能に重点を置いており、左側に「マイファイル」、「写真」、「会話」、「バックアップセンター」が表示されます。さらにサブタブでカテゴリ別に整理されています。Google Driveはカテゴリ中心で、「マイドライブ」、「コンピュータ」、「共有アイテム」、「最近使用したファイル」、「スター付き」、「スパム」、「ゴミ箱」、「ストレージ」などが一目で確認できます。
おまけ:MEGAクラウドとGoogleドライブ間でファイルを直接に転送
現在MEGAクラウドとGoogleドライブの両方を利用していて、これらを統合したい場合、MEGAクラウドからGoogleドライブへ、またはその逆にファイルを転送することで、1か所ですべてのファイルを簡単に管理できます。そのような時に役立つのが、マルチクラウドファイル管理ツール「MultCloud」です。
MultCloudの主なメリットは以下です:
- ダウンロードと再アップロード不要で、MEGAとGoogleドライブ間で全ファイルまたは選択したファイルを転送可能です。
- クラウド転送、クラウド同期、クラウドバックアップなど、柔軟な転送方法を提供します。
- MEGAやGoogleドライブのファイル・フォルダを簡単に共有可能(プライベート共有、公開共有、ソース共有)。共有ファイルのアクセスレベルを管理可能です。
- MEGA、Google Drive、Googleフォト、Gmail、iCloud写真、iCloudドライブ、Google Workspace、Dropbox for Business、Box for Business、OneDrive for Business、FTP/SFTPなどの30以上のクラウドサービスに対応します。
これから、MultCloudでMEGAをGoogleドライブにファイルを転送する2つの方法を見ましょう。
方法1:「クラウド転送」でMEGAをGoogleドライブに転送
1. MultCloudアカウントに登録し、ログインします。
2. 「クラウドを追加」をタップし、MEGAとGoogleドライブをそれぞれ追加します。
3. 左メニューから「クラウド転送」を選択し、転送元にMEGA、転送先にGoogleドライブを指定します。
4. 「オプション」をタップして、転送方法やメール通知、フィルター設定を有効化できます。「スケジュール」を有効にすると、毎日、毎週、毎月など、自動的にMEGAのファイルをGoogleドライブに転送可能です。
ヒント:プレミアムプランにアップグレードすると、「フィルタ」と「スケジュール」、転送速度向上などの高度な機能が利用可能になります。
5. 「今すぐ転送」ボタンをクリックし、MEGAからGoogle Driveへの直接転送を開始します。
方法2:「コピー先」でMEGAをGoogleドライブに転送
「クラウド転送」機能とは異なり、「コピー先」機能には追加設定はありませんが、MEGAからのファイルを複数のターゲットディレクトリに同時に転送できるのが特徴です。
1. MultCloudでMEGAアカウントを開きます。
2. 移行したいファイルやフォルダにチェックを入れます。
3. 上部の機能バーから「コピー先」をクリックし、ポップアップウィンドウでGoogleドライブアカウントを選択します。
4. 「はい」をクリックします。
「複数選択」をクリックすれば、MEGAから移行したい複数の転送先を同時に選択可能です。
ヒント:同じページで、コピーしたいファイルを選択し、上にある「コピー」をクリックして、Googleドライブのフォルダを開いてから上にある「貼り付け」をクリックし、選択したファイル/フォルダがGoogleドライブに保存こともできます。
- クラウド転送:ダウンロードせずにクラウド間でファイルを自動的に転送します。
- クラウドバックアップ:別のクラウドにファイルをバックアップし、異なるバージョンで復元します。
- チーム転送:ビジネスクラウド間でサブアカウントをマッチングさせながらファイルを転送します。
- メール移行:一度に複数のメールと添付ファイルをPDFファイルとしてクラウドに移行します。
- イメージセーバー:Instagramやウェブサイト、Google検索から画像をローカルまたはクラウドに保存します。
まとめ
MEGAとGoogleドライブはどちらもクラウドストレージサービスですが、ファイルの保存や共有に関する機能やアプローチが異なります。
MEGAはプライバシーとセキュリティを重視し、エンドツーエンド暗号化を提供しています(Googleドライブにはこの機能がありません)。また、無料プランではGoogle Driveよりも大容量のストレージを提供しています。
Googleドライブは柔軟なストレージオプションがあり、GmailやGoogleドキュメントなど他のGoogleサービスとの連携に優れています。ファイル共有では、詳細な権限設定やリアルタイム共同編集、メール招待状を使った共有が可能です。
結局のところ、MEGAとGoogleドライブのどちらを選ぶかは、ユーザーの個々のニーズ次第です。セキュリティ重視ならMEGA、利便性や他サービスとの連携を求めるならGoogleドライブが向いていると言えるでしょう。
よくある質問
1.Googleドライブの欠点は何ですか?
Google Driveには、ファイルが増えると目的の情報へアクセスしづらくなるというデメリットがあります。そのため、とくにファイルの量が多い場合は「データを見やすく整理できるツール」を使うべきなのです。したがって、ファイルをはじめとしたあらゆる情報を簡単に整理できるツール「ナレカン」一択です。
2.MEGAの欠点は何ですか?
MEGAには、無料プランで転送量に制限があること、検索機能が充実していないこと、そしてブラウザとアプリの同期が不安定になることがある点が挙げられます。特に無料プランでは、ダウンロードやアップロードの際に転送制限が設けられており、大量のデータを扱う場合は注意が必要です。
3.Google Driveの転送制限はどうですか?
Googleドライブでは、アップロードやコピーに24時間あたり750GBという制限があります。ただし、1ファイルの最大サイズは5TBまでです。
MultCloudがサポートするクラウド
-
Google Drive
-
Google Workspace
-
OneDrive
-
OneDrive for Business
-
SharePoint
-
Dropbox
-
Dropbox Business
-
MEGA
-
Google Photos
-
iCloud Photos
-
FTP
-
box
-
box for Business
-
pCloud
-
Baidu
-
Flickr
-
HiDrive
-
Yandex
-
NAS
-
WebDAV
-
MediaFire
-
iCloud Drive
-
WEB.DE
-
Evernote
-
Amazon S3
-
Wasabi
-
ownCloud
-
MySQL
-
Egnyte
-
Putio
-
ADrive
-
SugarSync
-
Backblaze
-
CloudMe
-
MyDrive
-
Cubby