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FTPとWasabiを統合するメリット
FTP(File Transfer Protocol)は、ネットワーク上でファイルを送受信するために用いられる通信プロトコルです。Webサイトの公開など、ファイル転送が必要な場面で広く利用されています。
Wasabiとは、低価格でハイパフォーマンスなクラウドオブジェクトストレージサービスです。バックアップやアーカイブ、メディアデータなど、大容量のデータ保存に最適で、データ転送費用やAPIリクエスト費用も無料です。
FTPとWasabiを接続するには、いくつかの利点があります。主なメリットを見てみましょう:
- コスト効率の高いストレージ:Wasabiは低コストのクラウドストレージを提供し、大容量データの保存が手頃な価格で可能です。
- スケーラビリティ:Wasabiの事実上無制限の容量により、ニーズに応じてストレージを簡単に拡張できます。
- 高性能:Wasabiを使えば、高速なアップロード/ダウンロード速度と低遅延を実現できます。
- データセキュリティ:FTPS/SFTPによる安全なファイル転送と、Wasabiの強力な暗号化・データ保護を組み合わせて利用可能です。
- 災害復旧:Wasabiを信頼性の高いオフサイトバックアップとして活用し、高いデータ耐久性を確保できます。
- 互換性:FTP統合により、既存のシステムやワークフローとシームレスに連携可能です。
- コンプライアンス対応:Wasabiは業界標準をサポートしており、データコンプライアンスとガバナンスの維持を支援します。
- メンテナンスの削減:ストレージインフラをクラウドに移行することで、オンプレミスのメンテナンスコストを削減できます。
なぜMultCloudでFTPとWasabiを統合するのか?
技術初心者でも上級者でも、MultCloudを使えばFTPとWasabiを簡単に統合でき、時間と労力を大幅に節約できます。MultCloudは30以上のクラウドストレージ(FTP、SFTP、Wasabi、Googleドライブ、Dropbox、OneDrive、iCloudドライブなど)をサポートするプロフェッショナルなクラウド管理サービスです。複数のウェブサイトやアプリを開かずに、すべてのクラウドストレージアカウントを一元管理できます。
MultCloudには、「クラウド転送」(ダウンロード不要のクラウド間転送)、「クラウド同期」、「クラウドバックアップ」(バージョン管理付きのバックアップと復元)、「メール移行」(メールをPDFとしてクラウドに保存)、画像保存(InstagramやGoogle検索などのウェブサイトから画像をローカルまたはクラウドに保存)など、さまざまな機能があります。FTPとWasabiの統合には、「クラウド同期」が最適です。
クラウド同期では、FTPとWasabiを直接同期させることができます。FTPサーバーとWasabiアカウントをMultCloudに追加し、ソースとターゲットを選択して同期タスクを開始するだけで統合が可能です。さらに、クラウド同期には10種類の同期モードがあり、さまざまなニーズに対応できます。主な同期モードは以下のとおりです:
- リアルタイム同期:ソースクラウドにファイルが追加または変更されると、変更が即座にターゲットに同期されます。
- 双方向同期:同期が双方向で行われ、2つのクラウドはどちらもソースとターゲットになります。
- ミラー同期:ソースとターゲットのクラウドで常にファイルを同じ状態に保ちます。
MultCloudの「クラウド同期」でFTPとWasabiを統合する方法
ここまで読んで、MultCloudの「クラウド同期」で同期タスクを作成する具体的な方法が気になった方へ。詳しい手順をご紹介します。
ステップ 1:MultCloudアカウントに登録
MultCloud公式サイトにアクセスし、「始める」をクリックして無料アカウントを取得します。
ステップ 2:FTP/SFTPサーバーとWasabiアカウントをMultCloudに追加
「クラウドを追加」をクリックし、FTPのロゴを選択し、ポップアップウィンドウに認証情報を入力してアカウントにログインします。同様の操作でWasabiもMultCloudに追加します。
ステップ 3:FTPとWasabiの統合タスクを作成・開始
左サイドバーで「クラウド同期」を選択し、同期元と同期先を指定して、「今すぐ同期」ボタンをタップしてタスクを開始します。
ヒント:
- 「スケジュール」設定でリアルタイム同期が不要な場合、毎日、毎週、毎月単位で自動開始時刻を設定可能です。
- 「フィルタ」で同期除外したいファイル拡張子を指定できます。
- 「オプション」から好みの同期モードを選択可能です。
- MultCloudはデータトラフィックを使用してファイル転送・同期・バックアップを行います。これによりオフライン状態でもタスクを継続可能です。毎月5GBの無料トラフィックが提供されますが、プランアップグレードで増量可能です。
- ★ベーシック同期内のオプションで有料版は以下の同期モード利用可能です:
- ミラー同期:ソースとターゲットのファイルを完全一致(ターゲット側の余分なファイルは削除)
- 移動同期:同期完了後、ソースディレクトリの同期済みファイルを全て削除
- 累積同期:ソース側でファイルを削除しても、ターゲット側の同じファイルは保持
- 更新同期:ソースの追加/変更ファイルを転送前に、ターゲットの全ファイルを削除
- 増分同期:毎回同期時にターゲット側にサブディレクトリを作成し、ソースの追加/変更ファイルのみ転送
- フル同期:毎回同期時にサブディレクトリを作成し、ソースの全ファイルを転送
- クラウド転送:ダウンロードせずにクラウド間でファイルを自動的に転送します。
- クラウドバックアップ:別のクラウドにファイルをバックアップし、異なるバージョンで復元します。
- チーム転送:ビジネスクラウド間でサブアカウントをマッチングさせながらファイルを転送します。
- メール移行:一度に複数のメールと添付ファイルをPDFファイルとしてクラウドに移行します。
- イメージセーバー:Instagramやウェブサイト、Google検索から画像をローカルまたはクラウドに保存します。
まとめ
MultCloudを活用すれば、FTPとWasabiの統合作業は驚くほど簡単に実現できます。たった3つのステップで設定可能なクラウド同期機能により、リアルタイム同期や双方向同期など、目的に応じた最適な同期モードを選択して自動化できます。
さらに、SFTPとGoogle Driveの連携など他のクラウドストレージ間の統合にも応用可能な柔軟性が特徴です。データ管理の効率化を図りたい方は、ぜひこの機会にMultCloudの便利な機能をお試しください。初心者から上級者まで、誰でも簡単に使えるクラウド統合ソリューションで、面倒なファイル管理から解放されましょう。
よくある質問
1.FTP安全ですか?
FTPのデメリットFTPはクライアントとサーバ間でファイル転送のやり取りを行いますが、その通信は暗号化されていません。つまり、悪意がある第三者に介入されると通信内容が外部に漏れてしまう危険性があるのです。例えば、IDやパスワードなどのログイン情報が盗まれれば、不正アクセスに遭うリスクが高まるでしょう。
2.WasabiはFTPをサポートしていますか?
Wasabiは確かにFTPプロトコルをサポートしており、FTPを使用してWasabiストレージとの間でファイルを転送できます。ただし、Wasabiはセキュリティとパフォーマンスの観点から、ネイティブのS3 APIの使用を推奨しています。FTPも利用可能ですが、S3 APIにはより多くの機能があり、多くの場合でより優れた結果が得られます。
3.Wasabiの容量アラートとは何ですか?
Wasabiでは、契約した容量を超えないようにするオプションがあります。契約容量の100%に近づくと通知が届き、100%に達するとデータの追加ができなくなります。
4.Wasabiにファイルを転送する方法は何ですか?
別のクラウドストレージからWasabiにファイルを転送したい場合、MultCloudが役立ちます。MultCloudのクラウド間転送機能を使えば、GoogleドライブやDropbox、SharePoint Online、OneDriveなどのクラウドストレージからダウンロードとアップロードの手間なく直接Wasabiにファイルを転送できます。
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